ベビーパウダー山崎さんの映画レビュー・感想・評価

ベビーパウダー山崎

ベビーパウダー山崎

続・世界残酷物語(1963年製作の映画)

3.0

続編は更にバカバカしくなって、ここまで来るとコントの域。前作は二割ぐらいは真実かも?と勘違いされてくれたけど、もうそういったハッタリさえ必要としていない開き直り。一度だまし取られた間抜けな客は二度三度>>続きを読む

検察官/勾留(1981年製作の映画)

3.0

晩年のロミー・シュナイダーは声もかすれ気味で痛々しく、見ているだけで切なくなる。警察署(応接間)に現れたシュナイダーの「暗くして」とのセリフも物語のキャラクターとしてではなく、その姿に光を当てたくない>>続きを読む

血まみれ農夫の侵略(1971年製作の映画)

2.5

カルトが女王を蘇らせるために村人を殺していくゴミ映画。血の増殖云々はよく分からない。知人をかき集めて作った監督エド・アドラムの自主映画みたいなもの。
今さらこんな映画誰も見ないと思うが、にっかつビデオ
>>続きを読む

世界残酷物語(1962年製作の映画)

3.0

人間はそもそも野蛮人であるという圧倒的に正しき視線。ヤラセと適当に撮ってきた映像にいい加減なナレーションつけて世界史まるごと捏造するぐらいの図太いハッタリで俺も表現していきたい。『WORLD DOWN>>続きを読む

おんな極悪帖(1970年製作の映画)

2.5

悪人というより目先の欲に目が眩んだ愚かな者たちが間抜けに殺し合う時代劇。女郎蜘蛛のような存在の安田道代の魅力がいまいち、なぜ皆がこれだけ踊らされるのか疑問、苦手な役者。小山明子、佐藤慶、小松方正、適当>>続きを読む

LOU ルー(2022年製作の映画)

2.5

ここ何年かで腐るほど作られている「舐められている人物が実は鬼強かった」系の映画。女性、オッサン、老人、そしてついに老婆までが引っ張り出される底なしの地獄。どう見てもそんなに動けないだろうというアリソン>>続きを読む

血みどろの入江(1970年製作の映画)

4.0

何度見ても話がデタラメでよく分からないけど、人殺しの凶悪さには毎回惚れ惚れする。逃げる女性をキャメラで追いかけ短いカットを繋げて首を切る臨場感を演出、ナタが顔に飛びつくようなショックゴアも最高。濡れ場>>続きを読む

二重結婚者(1953年製作の映画)

2.5

欲や悪意ではなく、その男も二人の妻もただ寂しいだけで、その成り行きの果てが犯罪に行き着くのは悪くない。裁判の温情処分はどっちつかずで突き抜けず映画が弱く見える。言い訳がましい男はぶっ殺すぐらいの気迫は>>続きを読む

トラララ(2021年製作の映画)

4.0

屋外上映がダメになり渋谷スカイ46階の「廊下」で見る『トラララ』。椅子など端から足りずに立ち見でわんさか。ラリユー兄弟の短いビデオメッセージが流れてスペシャルゲストのマチュー・アマルリックの登場。スマ>>続きを読む

新エクソシスト/死肉のダンス(1975年製作の映画)

2.5

プロデューサー(アルフレド・レオーネ)がマリオ・バーヴァの芸術(『リサと悪魔』)を金のために搾取し、捏ち上げて一本作ってしまう、これもまた「映画」。ダイジェスト的に断片を切り取られ悪用されても画になる>>続きを読む

リサと悪魔(1973年製作の映画)

3.0

屋敷にマネキンと死体。恐怖に怯え、亡霊に取り憑かれ、終わることのない悪夢。美しきマリオ・バーヴァの世界。テリー・サヴァラスは顔も態度もでかい。

アッテンバーグ(2010年製作の映画)

2.5

死が近い父親に執着する娘、親子の度を超えた愛情がセクシャル(肉体への好奇心)に繋がるのは陳腐。自分の表裏の存在のような女性に父親とのセックスを頼み、その女性がヤっている間に別の男と寝る。捻れた近親相姦>>続きを読む

赤い夜(1974年製作の映画)

4.0

人が無闇矢鱈に死ぬ映画でもあって、変装からのスパイ活動、美しい女性が仮面をつけて部屋に忍び込むくだりはしっとりと全身とらえてのエロティシズム。吹き矢に手首から流れる血、喜劇的なリアクションもあれば、恐>>続きを読む

お願い!プレイメイト(2008年製作の映画)

2.0

ザック・クレッガー監督の『Barbarian』が見てえのよ。けど日本公開してくれないので過去作を代わりに。「プレイボーイ」のグラビア女優になってしまった元カノに会いに行く珍道中、コテコテのエロコメディ>>続きを読む

最終絶叫計画4(2006年製作の映画)

2.5

そして、デヴィッド・ザッカーが『最‘狂’絶叫計画』から継続しているのでこれも配信400円で購入して無駄に見てしまう。明らかにやる気がないアンナ・ファリス含めて、前作より格段に笑いの質が下がっているがキ>>続きを読む

最‘狂’絶叫計画(2003年製作の映画)

2.5

ザッカー兄弟に癒やされたくて、U-NEXTにあったのでぼんやりと見直す。映画パロディだけではなく細かいギャグも画面いっぱいに散りばめるデヴィッド・ザッカー。笑わせるために馬鹿げたネタをこれだけ多く詰め>>続きを読む

お吟さま 4Kデジタルリマスター版(1962年製作の映画)

3.5

処刑場に向かう裸馬に括り付けられた岸惠子の眼差しが伝播し有馬稲子の自害へと繋がっていく。ふたりとも愛する者へ身を尽くした結果ではあるが、男性中心の世界(社会)への抵抗として肉体を失ってもその志しは決し>>続きを読む

フォー・タイムズ・ザット・ナイト(1971年製作の映画)

3.0

女性がおっさんの自宅について行ってどうなったか、各々の立場から語られる羅生門スタイル。女性とおっさんと管理人と精神分析医の四パターン楽しめるお得なイタリアン・エロコメ。女性とおっさんがセックスに至るま>>続きを読む

地下鉄連続レイプ 制服狩り(1986年製作の映画)

3.5

地下鉄内での強姦をゲリラ撮影。どれだけポルノが映画的に評価され特集上映が組まれようとも今の時代、片岡修二の作品はなかなか厳しいと思う。その強姦された女性がヤクザの大杉漣と知り合い銃の扱い方を学び、集団>>続きを読む

イエス様 マリア様 ヨセフ様(2018年製作の映画)

3.0

葬式のドタバタを描いたインド映画。結局これはブラックコメディのつもりなんだろうけど、民度が低い僻村での風習やしがらみを延々と見させられているようでグッタリした。坊主もお上も信用できず他人との距離があま>>続きを読む

マトリックス レザレクションズ(2021年製作の映画)

3.0

中盤までは日常だと思わされている虚構の世界で『マトリックス』現象をふざけ倒すセルフパロディにメタ。作り手が大ヒットしてしまったシリーズを面倒に思っているようなくだりもあって、なんとなく近いのは『グレム>>続きを読む

少年には楽しい夏休みと新鮮な空気が必要だ(2018年製作の映画)

2.5

ドイツコメディアンの少年時代を映画化。母が自殺しても少年を支えてくれる身内がいたのは幸福。お婆ちゃんは優しいし羨ましいよ。小太りで調子が良くみなの中心、エンタメのため女装までして歌い踊るガキ。なんとな>>続きを読む

ファイブ・バンボーレ(1970年製作の映画)

3.0

次々と死体が美しく整えられていくだけで満足感はある。物語がデタラメで映画が上手くいっていないからこそ、マリオ・バーヴァが何をどう撮ったのかに注視する必要がある。贅沢な構造の建物で着飾ったマネキンのよう>>続きを読む

ロマンシング・ストーン/秘宝の谷(1984年製作の映画)

3.5

『ザ・ロストシティ』繋がりで、またじっくり見返してしまった。ゼメキスの高低差、高い場所に登らせてハラハラさせるくだりは鉄板。キャスリーン・ターナー演じる孤独な女性が映画の中心なのもゼメキス、彼女も小説>>続きを読む

ザ・ロストシティ(2022年製作の映画)

2.0

ロマンスアクション小説の女性作家が冒険に巻き込まれる。オマージュとか便利な言葉で片付けられないほど『ロマンシング・ストーン/秘宝の谷』。ここまで図々しいとリメイクかと思ったけど、そうでもなさそうで、キ>>続きを読む

アンラッキー・セックス またはイカれたポルノ(2021年製作の映画)

3.0

モザイク無しで陰茎のアップからフェラチオしての生本番。教育(文化)とセクシャルにまつわる映画で、初っ端からドギツい性行為を映して見る者にショックを与えてやろうとの野心満々は幼稚な思考。本物の狂った表現>>続きを読む

XX ダブルエックス 美しき獣(1995年製作の映画)

3.0

キャメラマン仙元誠三の威迫に怯んだのか、やり過ぎないつもの池田敏春らしさはそれほどなく真っ当なヤクザVシネにおさまっている。仙元はダブルエックスでポルノ作家と組むのは小沼勝に続いて二作目。仙元自ら語っ>>続きを読む

XX ダブルエックス 美しき獲物(1996年製作の映画)

3.5

池田敏春映画で馴染みの大雨から、窓を突き破ってでも部屋に入り込む大杉漣。ただただ大杉漣の佇まいが素晴らしく作品のレベルを一段上げている。墓場での大杉漣と渡辺真起子の会話、丹念にカットを割っていて感心す>>続きを読む

ナイブス・オブ・ジ・アベンジャー(1966年製作の映画)

3.0

甲冑をまとった何者かが女性に迫るくだりはマリオ・バーヴァ。ホラーだけではもちろんないが、骨の髄まで「恐怖」を演出する作家だったと思う。身をなげうって悪党を倒したとしても、夫にも父にもなれなかったヒーロ>>続きを読む

フライ・トゥ・ザ・スカイ(2015年製作の映画)

2.0

30分前に見たばかりなのにすでに何も残っていない。無。日々生きるのに必死で、その合間にこちらも本気で他人の映画と向き合っているのに、稚拙な作り手の思いつき程度のだらしがない表現は脱力して脱糞する。『や>>続きを読む

監督!僕にもDVDをください!(2013年製作の映画)

2.0

映画以前の問題、仲間内でのままごと遊び。ヌルい笑いでつまんない大衆から支持され調子に乗った小劇団の作家が撮りそうな燃えないゴミ。『四月物語』『ラブレター』のポスターが貼ってあったので、岩井俊二の短編と>>続きを読む

四年生ボギョン(2013年製作の映画)

2.0

90年代の終りにPFF出身監督が撮る深夜ドラマって感じ、つまり地獄。大学生の色恋、心の揺れをドタバタとポップに。俺は頭が梅毒で腐っているので可愛らしい若者たちが恋愛で右往左往し今を生きる的な映画を見て>>続きを読む

カーター(2022年製作の映画)

3.0

130分ワンカット風、キャメラが常に対象を追いかけ続けるノンストップアクション。ここまでくるとゲテモノへの好奇心、奇形の表現を覗き見している感じに近い。韓国映画だが、北の現状を娯楽としてがっつり描ける>>続きを読む

噂のアゲメンに恋をした!(2007年製作の映画)

2.5

ゴダールが自殺したというのに、俺はこんな00年代セックスコメディをNetflixでガン見していた。ゴダールから遠く離れても映画はたしかに存在している。乳房が三つある女性が現れる映画としてシュワちゃん版>>続きを読む

8月のエバ(2019年製作の映画)

2.5

飲み屋も大道芸人も水辺もライブも、その映す画の選択が軒並み悪い。どこもガヤガヤと騒がしく貧乏くさくスペインの街並みが魅力的に見えない。都心で過ごしながら精一杯のヴァカンスだとしても、忙しない日常から非>>続きを読む

ビッグ・バウンス(2004年製作の映画)

2.5

そして『悪女のたわむれ』と同じエルモア・レナードの原作を映画化した本作も続けて見た。『悪女のたわむれ』とほぼ同じ流れだが、終盤の見せ場が00年代ぽいというか、登場人物が「偶然」にワチャワチャと犯罪に加>>続きを読む

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