犯人です

マイ・ボディガードの犯人ですのレビュー・感想・評価

マイ・ボディガード(2004年製作の映画)
3.9
【概要】
「エネミー・オブ・アメリカ」「スパイ・ゲーム」のトニー・スコット監督がA・J・クィネルのベストセラー「燃える男」を映画化。暗殺任務に明け暮れる日々に疲弊していた元CIAの特殊工作員クリーシーは、9歳の少女ビタの護衛を引き受け、彼女の純真さに癒されていく。そして彼女が誘拐犯に拉致されたとき、彼の過激な追跡が始まる。2度のアカデミー賞に輝くデンゼル・ワシントンと「アイ・アム・サム」の天才子役、ダコタ・ファニングが共演。(映画.com参照)


【あらすじ】
生きる希望を失った男ジョン・クリーシー(デンゼル・ワシントン)は、メキシコシティでボディガードの職を得る。実業家の娘ピタ(ダコタ・ファニング)を護衛することになった彼は、聡明な彼女と次第に心を通わせ合うようになるが…。(Yahoo映画参照)

『良い点』
・容赦なく冷徹な復讐撃
・ボディーガードと娘の絆
・さすがの演技力

『悪い点』
・映像効果の演出が見づらい

《感想》
『犯罪都市』を見たせいで主人公最強映画を見たくなりマイリストに入れていた今作を視聴🎬
デンゼル・ワシントンが主演と言うことで『イコライザー』のイメージが強いのですが、今作はイコライザーとは違ったテイストの作品でした。

——— 🔹冷徹な復讐撃🔹 ———
完璧にイコライザーのイメージで今作を視聴したのでイメージとのギャップに驚きました(笑)
かなり激渋な復讐劇でした👍👍
映画のお話自体は前半と後半でハッキリ分かれます。
前半は生きる希望を失ったボディーガードのクリーシーと実業家の娘ピタの2人が徐々に心を通わせていくストーリー。
この前半の過程を他の作品では短くまとめることが多いのですが今作は時間を使い丁寧に描いてくれている。
そのため後半のクリーシーの復讐劇に説得力を持たせてくれるし、アクション映画の中でもとても大人向けな印象を持たせてくれます‼︎
後半はピタが誘拐されたことによって悪の組織に立ち向かう王道展開なのだが最初に述べた通りイコライザーみたいにバシバシ敵を倒す訳ではありません(笑)
ボスの情報を聞き出すために実行犯を一人一人拉致・拷問、そして最終的に殺すのが主な展開。
復讐への感情が剥き出しというよりかはとても冷徹で淡々と拷問していきます。
なので当初想像していた展開とは異なるものの、とても尋問描写に見応えがありテンポも良くて面白かったです👍👍
前半の2人の心を通わせる丁寧な前振りからの後半の復讐劇があるからこそラストの感動が生まれたのでしょう‼︎

——— 🔹演技力🔹 ———
今作品は各俳優の演技力も光ります。
まず、主演のデンゼル・ワシントンの不器用ながらにも心の奥底に優しさが溢れている演技が素晴らしかったです。
また、たたずまいや表情からとてもインテリ感が感じられるため今作品の役柄に持ってこいでしたね‼︎
そして一番惹かれたのが子役の演技力‼️
まさに天使ですね(笑)守りたくなる理由がわかります😭😭
ラストのシーンも公開当時、天才子役と言われていた所以が分かる演技でした‼︎

——— 🔹映像表現🔹 ———
前半と後半で映像の明るさが主人公の内面を表すかのようにとても変わってきます。
今作品を見て改めて思うのが映像の明るさや荒さで見え方が全然違うな感じました‼︎
繊細で綺麗な映像が必ずしも全てな映画にマッチするわけではなく、明るさを場面場面で絞りそこまで綺麗に写さないことで味が出て映画に没入できるイメージです。(めちゃくちゃ個人的な意見ですが)
なので今作品の激渋なテイストに見せ方がハマっていたのですが1点マイナスなのがカットバックやフラッシュバックのような映像効果?の多用。
多用されると普通に見づらいです(笑)落ち着いて映画を見れないです😂😂

——— 🔸最後に🔸 ———
全体的に激渋なハードボイルド映画でした‼︎
想像していた内容とギャップがあったもののとても楽しめました。
原作を読んでいないので比べることができませんが結構内容もラストも違うようです。
個人的には今作品のラストは好きです👍👍
ちなみに、イコライザー3でデンゼル・ワシントンと子役のダコタ・ファニングが再共演するようでそちらも楽しみです‼︎