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病院坂の首縊りの家のPikochanのレビュー・感想・評価

病院坂の首縊りの家(1979年製作の映画)
4.5
1979年東宝 金田一耕助シリーズの推理ミステリー。
原作 横溝正史、監督 市川崑、出演 石坂浩二で、市川崑監督作品としては5作目で最終作。ただし2006年に犬神家の一族を自身がリメイクしている。
この病院坂、かつて中学生だった頃から、テレビ放映版を何度も鑑賞。物語の真相の深さに溺れるほどの面白さに圧巻された。さすがは市川崑ワールド、本作はシリーズ最高傑作だと思う。
特に著作が複雑に描いた登場人物の家系や因果関係などの真相が面白い。しかし若い頃に観た理解は乏しく、大人としての視点で再度鑑賞したくなった。
改めて観ると、懐かしい名優たちの顔ぶれで、石坂浩二や佐久間良子・桜田淳子のほかに、あおい輝彦、定番の等々力警部役の加藤武、家納巡査役の大滝秀治、今やひよっこで活躍中の白石加代子の名演技を観ることができる。
奥深い家系関係は、メモを取り、物語の真相を今まで以上に理解した。昔ながらの寄せ集めの家系に、事件の真相が隠されている。
イイ機会なので、その他の4つの作品も鑑賞したい。
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