無名のひと

13日の金曜日PART3の無名のひとのネタバレレビュー・内容・結末

13日の金曜日PART3(1982年製作の映画)
3.0

このレビューはネタバレを含みます

冒頭は、前作と同様あらすじから入る。
前作の事件をテレビニュースで見ていた商店を営む夫婦が、ジェイソンの手にかかる。
そしてジェイソンは、近くのキャンプ場でキャンプを楽しみに現れた若者たちを次々と殺していく。

若者たちがキャンプ場に向かう途中、道路に横たわっている老人に出会う。
前作で殺されたラルフの代わりのように、不吉なことが起こると予言する。
手には目玉を持っていて、その不気味な老人を素通りしてキャンプ場に到着したが、そこには既にジェイソンが潜んでいた。

今まで見た13日の金曜日で一番面白く見ることができたかもしれない。
殺し方のバリエーションが豊富。
そして、ヒロインであるクリスが勇敢で知的。
知恵を使って戦い、ジェイソンを出し抜こうとする。
逃げるばかりでないところが面白かった。
ジェイソンのガタイがめちゃくちゃ良くて、このパターンの殺人鬼は得てしてゆっくり歩いて的確に獲物を見つけるのに対して、走って追いかけてくる。
クリスの元彼リックの顔を素手で潰すくらいの怪力を見せる。
この時、リックの目玉が飛び出すのを見て、行きの道中で遭遇した預言者の老人を思い出した。
あの老人が持っていた目玉は、動物の遺体のものなどではなく、ジェイソンが殺した被害者のものだったのかもしれない。
今回も、ジェイソンは武器を現地調達する。
しかし、例のアイスホッケーマスクは、それを被って人を驚かそうとしていたシェリーが被っていたものを殺して被るようになった。
それまでは影や足元しか写らなかったが、やっとジェイソンの全身を見ることができた。
殺害方法として印象的だったのは、アンディが逆立ちで歩いているものを一刀両断した殺害方法。
遺体は、アンディの恋人デビーが寛いでいる部屋の梁に隠されており、この遺体が一番ショッキングに使われていた。
通して一番驚いたのは、シェリーが殺害されたこと。
この手の映画では、童貞は殺害されないものと思っていた。
実は経験があったのか、と思う一方で、見た目も性格もまだ経験がなさそうだったからだ。
首を吊られても自らロープを外すほどのタフさを持つジェイソン。
最終的には、斧を持ったクリスの頭部への一撃で死亡(続編がまだあるため、とりあえずは)
それでも拭えない恐怖を抱えたクリスは、船で川に出る。
この辺りは、part1を連想させた。
もしかしてまだ生きているジェイソンが襲い掛かってくるのでは!?
そう思いながら見ていると、背後から襲い掛かってきたのは、何とジェイソンの母親だった。
それが現実のものかクリスの恐怖が見せた幻なのか。
ジェイソンが生きている幻は見ているので、ジェイソンの母親の幻を見ていた可能性もあるけれど、クリスはジェイソンやその母親のことを知っているわけではないので、この辺りの設定には首を傾げた。
生き残ったクリスだが、あまりの恐怖体験に精神的におかしくなってしまい、警官に保護されて終幕。
シリーズはまだ続くので、死んだはずのジェイソンが復活するのか、もしくは別人が現れるのか。
今後も続けて見ていきたい。
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