るう

空中レヴュー時代のるうのレビュー・感想・評価

空中レヴュー時代(1933年製作の映画)
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外国映画を観た一番古い記憶がこれ。多分日本テレビで深夜に、アステアのタイトルを一挙30数本放映した時の、これが一本目だったと思う。日本の小学生が真夜中にこれを観てて、なんで感動にむせび泣いちゃったのか、自分でもよくわかんないんだけども、その時は「夢のような、ってのはこの映画のことだなぁ」と思った記憶がある。ぶわぁ~っと踊ってる人々(半端ない数!)をカメラがすーっと写していく。何かそれだけで、圧倒されてぐっときちゃうんだよなぁ・・・(うるるる)。アステア目当てに観ると点数辛くなる人もいるのだろうけど、実は私はこの映画のジンジャー・ロジャースが、役柄も服やなんかの雰囲気も、数あるアステア&ロジャース映画の中でもかなり好きな方だ。映画としては「キャリオカ」のおでこくっつけダンス(カワイイ!)のシーンやラストの飛行機にくくりつけられての女子達のレヴュー(というか太ももが妙に印象に残るが…)が主なネタなんだろう。でも今観ると、何となく音楽もスウィングだけでなく「キャリオカ」とかちょっとエスニック系もありでとってもいい感じだし、女優二人もかっこよくてポイント高かった。都会的な粋な感じを頑張って醸し出そうとしてるんかな? 棒読み感もめっちゃ醸し出されているんだけど(笑)。デザイナーの伝記映画が「美しい」ってもてはやされるなら、この手の映画ももっと観てもらえたらいいのにな~。目にご褒美以上に刺激物(褒めてます)であるの間違いなし!なんだけどなぁ。
それにしても、ジンジャーが歌ってる歌詞「音楽が大好き 古い曲も新しいのも 音楽がその気にさせる 音楽が大好き スウィートでブルーなの 音楽を聴くとだめなの 音楽がその気にさせるの」、まるで二人のこと歌ってるみたい。
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