yuki

8人の女たちのyukiのレビュー・感想・評価

8人の女たち(2002年製作の映画)
4.5
フランソワ・オゾンの密室ミステリーコメディ・ミュージカル。
全ての作品をまだ観れてないけど今までで観たオゾン作品の中で1番好き。わたしのツボにどストライク。フランス語がわかれば絶対もっと楽しいこの会話劇。悔しい。

作品のテンポはいまひとつなのに、8人の女たちのテンポのいい会話の応酬が笑いの宝庫で、女たちが抱えるそれぞれの秘密が明らかになっていくうまさ。しかもみんなまぁまぁ重大案件で笑う。この会話劇のおもしろさよ。

中盤のアリバイ確認というか全員で昨夜の動きを確認してるとこカメラ寄るよねぇ。引きで撮らないセンスのよさ。ここの掛け合いもお見事。しかも引くときはちゃんと引いて女たちをまとめて画面に入れるの最高。

あとはとにかくキャストが豪華すぎてそれだけで満足。むしろこのキャストだからこその作品なのでここを楽しめるかどうかにかかってくる。

カトリーヌ・ドヌーヴとイザベル・ユペールが仲悪い姉妹役とか最高。イザベル・ユペールの登場シーンめっちゃ好き。
ただのメイドではなさそうな妖しいエマニュエル・ベアール、本領発揮してからこそエマニュエル・ベアール。
リュディヴィーヌ・サニエはこの作品で初めて知った。めちゃかわいい。歌1発目パジャマで歌うサニエちゃんめちゃかわいい。

8人の女優たちが誰ひとり埋もれることなく輝いている素晴らしさ。オゾンが完璧に捌いていてみんな輝いてる。

結局マルセルも大概って話。
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