タミキーリ

お嬢吉三のタミキーリのレビュー・感想・評価

お嬢吉三(1959年製作の映画)
4.7
もー、めちゃくちゃ面白いな!黙阿弥の三人吉三巴の白浪が元。大川端での契り場面はなく、三人揃って牢から出てる場面で始まる。股旅ものとしても楽しめるし、大立回りが何度かあって、特に最後の展開は、お嬢、お坊、和尚が再び揃い、更に盛り上がる。

元ネタにあるお嬢とお坊の関係は描かれず、あくまでもお嬢が女にモテモテで、追いかけてくる女が2人もいるという設定で、そこがコミカルに描かれている。そして、後半にやっと出てくる玉緒さんの愛らしいこと。しかし、女衒という職業はこういうフィクションでも卑しく描かれるなぁ。