ふかぽん

犬神家の一族のふかぽんのレビュー・感想・評価

犬神家の一族(1976年製作の映画)
5.0
ゲ謎の後に鑑賞。非常に面白かった。
そしてゲ謎がこの映画から影響を受けまくっていることもよく分かった。設定や導入部分がとても似ている。

名家の遺産相続をきっかけに殺人事件が起こる展開、謎を解いていくミステリー要素は鉄板の面白さだが、加えて人情物としても非常に良かった。白いマスクをつけた佐清や、湖面から足が出ている有名な場面以外にも見どころがたくさんある。
特に良かったのが金田一のキャラクター造形。頭を掻いてフケを散らしたりして不潔感はあるのだが、何となく憎めない感じ。煮物を食べながら相関図を書いてるシーンとか人間らしくて良かった。周りの人間が金田一に絆されていくのも納得だった。他のキャラも濃くて良かった。特に気になったのが刑部と竹子さんと宿屋の女中さんと琴の師匠、あとカエル。皆演技が良かった。
金田一耕助は容疑者の人間関係や動機に注目して謎を解いていくスタイルなんだなと思った。
警察の表層的な捜査ではこの事件は解決しなかったというラストのセリフが印象的。
 
回想シーンや死体の映し方も良かった。全体的に映像が不気味且つおしゃれ。

名作!
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