ンケダソ

パリのランデブーのンケダソのレビュー・感想・評価

パリのランデブー(1994年製作の映画)
3.9
タイトルの通りパリを舞台に男女の関係を描いた3話からなるオムニバス。まるで散歩の最中の会話を、ベンチでの会話を盗み聞きしてるかのような怒涛の会話劇。説明台詞なども全く無く本当にパリの街中の男女を切り取ったかのようであり、パリの街並みを疑似観光しているような気分にもなれるし。フランスが映画というものを芸術の一種と捉えているという事が重々に分かる作品でもあるかな。

先日観た「偶然と想像」という映画はおそらくこの映画をオマージュ?イメージ?しているものだろうと思われる。1話目の展開や独特なズームアップなどが特にそう。

個人的に一番響いたのは2話目の"パリのランデブー"。単純に様々なパリの公園や街並みが美しいという事に加え、ああいった恋愛の価値観を持っている女性に珍しいなとも思った。女性だと少し面倒臭いけど特殊な人というイメージで収まりそうだけれども男性だった場合女好きのクズと簡単に断罪されそう。
そこらへんのギャップも埋めていかなきゃなりませんね。
ンケダソ

ンケダソ