キイロ

13Fのキイロのネタバレレビュー・内容・結末

13F(1999年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます

勧められてようやく鑑賞。
たしかにマトリックス風なんだけど、どこか切ない雰囲気。

様々な後続作品に影響を与えたであろう設定や脚本に驚きの連続で軽い気持ちでみたらぶっ飛ばされる。
時代が早すぎたのかタイミングが悪かったのか今まで存在すら知らなかったレベルなのが残念だと思うくらい良作。

以下ネタバレ





















自分の生きている現実が果たして現実なのか、ってことがマトリックスでもテーマだが、この映画はこのテーマにもっとフォーカスしてる。ブレードランナーっぽくもあり、どことなく昨年公開のレミニセンス(ヒュー・ジャックマン主演)も似た雰囲気の映画だ。

当時は仮想現実なんて、って感じもしれないけど、今なら想像に難くない。実際にVRは家庭でも手に入るものになっている。まさに、20年前の想像が、現実になっている。
マトリックスもすごいけど、この映画もすごい。(原作があるみたいだけど)

ストーリーの肝は、二重構造になった仮想空間。これが果たしてどこまで遡れば現実なの?というノーランのインセプション的な面白さにもつながっている。
さらには主人公たちが入る仮想空間も1937年という時代が絶妙でたまらないし、謎解きをする舞台としても味が出ている。

もちろんマトリックスのような超絶アクションはないし、最後は水の都市(ここもレミニセンスっぽい)にたどり着いてそれなりのハッピーエンドできれいに終わる。(はたしてこれも・・・)

映画好きにこそ勧めたい近未来SF。
ありがとうございました!
キイロ

キイロ