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自分の穴の中でのkojikojiのレビュー・感想・評価

自分の穴の中で(1955年製作の映画)
3.7
内田吐夢監督の1955年公開の日活作品。

タイトルがいい。
宇野重吉が防空壕から出てくるところから始まる。

病院の院長であった父親を亡くし、後妻である若い母親(月丘夢路)と、娘(北原三枝)、病に伏せる兄(金子信雄)と、家族と親しい関係のエリート医師(三国連太郎)、サラリーマンだが非職となった男(宇野重吉)の5人がおりなす、自我と自我のぶつかり合い。

全編で流れるチェンバロが奏でるメロディが印象深い。

大人の映画だな。
主要5人の描き方がしっかりしていて見応えがある。

後妻に対する兄妹が冷たいのがなんかつらい。
金子信雄が別れた妻が訪ねてきた夜のシーン。おそろしい。

ラスト三国連太郎と北原三枝の対比。
北岡三枝が寂しい。
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