M.ウォールバーグらしい、一本筋の通った不良中年四兄弟が義母を殺した犯人を行き当たりばったりで追い詰める話。
議員や警察までギャングとつるむデトロイトで上手く泳ぐには、デトロイトのルールに則る他はなく、州刑法に依らずハムラビ法で裁くという分かりやすく、視聴者も乗り易い作品だ。
昔ヒッピーだったエヴリンに育てられた恩義を忘れず、殺した奴らや黒幕に報復するのは日本では許されないが、それは法治国家という大義が正しく機能していると信じられているからだが、本当にそうだろうか?
財界や政界の実力者と呼ばれている人々にとって、都合良く捻じ曲げられる法律は便利だろうと思う。
それを極端なデトロイトを舞台に普遍的な真実を見せてくれている気がする。
結局信じられるものって、失ったものを悼む同士だけかも知れない。
Sound trackはとても好みです。