『キャタピラ』と似ている気がするが、全く別のベクトル。むしろ『潜水服は蝶の夢を見る』という最高の邦題ともとれる内容に近い。
キャタピラは、四肢を失って芋虫になって帰還しても、名誉の負傷として軍神様と崇められるという、正気の沙汰とは思えない大戦中の日本の思想的な背景があったが、ジョニーに比べたらまだマシなのかもしれない。
ジョニーの場合は、いっそ殺してほしいと思ったとしても伝えられず、ただ痙攣のような反射だけと判断されて延命され続けるといった状況は、考えただけでも恐ろしい。それと、こちらも原題から意訳されているが、これはこれで分かりやすい。
(一応看護師の気付きにより、幾分かはましになるが…)