ジョニーは戦場へ行ったの作品情報・感想・評価・動画配信

「ジョニーは戦場へ行った」に投稿された感想・評価

 重すぎる映画。この世で最も醜いものを知っているトランボにしか作れない作品。今、武器を取ろうとしている全ての人間に見せたい作品。
 この映画の主人公は四肢がなくなり、顔が吹き飛び、目も口も鼻も、耳もなくなっても生きている。意識がある状態で今生きることができている。
 しかし、そんな状態で一体何ができるんだろう。この映画の中ではひたすら夢を見ることしかできない。自分がまだイケメンで動き回れていたあの頃を思い出し、そこで生きている感覚を味わうことしかできない。現実では誰も彼のことを生きているなんて思ってくれないからだ。
 ベットの上から降りることもできない。手足が存在しないからだ。他人の会話に聞き耳を立てる事もできない。耳がないからだ。暇つぶしに映画を見ることもできない。目もないからだ。助けを呼ぶこともできない。口もないからだ。それでも生きている。それが私にはたまらなく恐怖だった。

このレビューはネタバレを含みます

戦争で両手両足、そして顔面を失ったジョニーの病院生活を綴るというショッキングな内容の映画で、恐ろしくてなかなか見れなかったんですがようやく見れました。
とても感慨深いです。

知ったきっかけは、学生の頃に美術手帖の松井冬子のインタビュー記事の中で、その後に読んだジョジョの奇妙な冒険の前書きでも紹介されていて、見たい気持ちが高まったのですがやはり内容の恐ろしさに手が出ずに何年も放置していたそんな作品です。


率直な感想なんですが、とても好きな映画でした。強烈な対比で生と死が色濃く描写され強く脳裏に焼き付いて離れないです。

設定、表現、結末、どれを取ってもインパクトがあり、且つそのインパクトに伴う描写もしっかりとなされていて、とても素晴らしかったです。


ジョニーの病院生活を白黒で映し、反対に彼の想像の中の世界をカラーで映し出して対比的に見せたり、その空想/夢想世界で彼が過去に体験したことや感じたことが幻想的に、そしてシュールレアリスム的に描写されていったのがとても印象的でした。

特に印象的なのが、病室へ太陽の光が射し込んだ時に、空想世界へと移り変わり、陽に照らされ燦々とした芝生の中で裸になって寝そべる五体満足のジョニーが映し出されるのシーンです。彼の心情を雄弁に物語っていて作中の中でもお気に入りの場面です。


DVDに一緒に挿入されていた予告で知ったんですが、監督のダルトン・トランボは「ローマの休日」「スパルタカス」の脚本を手掛けた人物らしく驚きました。
そして赤狩りを受けた人物でもあるらしく、もしかしたらその体験がこの作品に影響しているのかなと作品を見終えて思いました。

2020年度に見た映画の中でも一番良かったと思いましたし、また何度でも観たいです。
まーく

まーくの感想・評価

4.5
戦争で、手も足も目も鼻も口も失った、帰還兵。儚く美しい回想シーンと、置かれた現実とのギャップが強烈。思い出(だけ)と共に生きるって、どれほど残酷なことか...。生命の尊厳について考えさせられる。精神状態が極めて安定している時に観ることをおすすめする。いやいっそ、私は観なかった人生を歩みたかったとさえ思う。笑
クリスマスのシーンで辛くてぼろ泣きしてしまった あとのことはよく覚えてない たぶんそんなに面白くなかった
思い出ぽろぽろ

反戦映画の最高クラス!
感情はトラウマ級!

観る時は必ず
・仕事のストレスを少なくする
・食事は済ませておく
・入浴も済ませておく
・ストレス発散方法を準備しておく
こちらをクリアしてからご鑑賞ください!

他の方もおっしゃっていましたが
私もこちらを「再度鑑賞しないリスト」に入れさせていただきますm(_ _)m

でも一生に一度は観ておいた方がいいかもしれません♪
切ない。たまらない。辛い…
生かされる苦しみ暗闇の中、時間も友達もない。自分で死ぬことすら出来ない。
そうなったらどうだろう…
考えただけで恐ろしくなる。
j0j0

j0j0の感想・評価

4.0

このレビューはネタバレを含みます

化学と健康 付聖書の鍵
M・B・エディ著
すべては無限の心であり
その具現である
物質は滅びる誤り
霊は実在し 永遠である
物質は一時的なものである
霊は神であり
人は神の似姿である
従って人は物質的ではなく霊的である

モールス信号
生きる肉の塊

祖国のための死は栄誉であり甘美なり
キャタピラーを見てがっかりしてこの映画を見た。最悪ないい映画だった。でも再度は見たくない。

下手な反戦映画よりよっぽど戦場に行きたくなくなる。夢や記憶の中では自由に動けても現実はあまりにも非情。死よりつらい。

最後のSOSを思い出すだけで鬱になる。
青あお

青あおの感想・評価

5.0
ニ度と観ないと誓ったのはこの映画だけだ。

この映画の存在を知ったのはヘヴィ・メタルバンドMetallicaのOneという楽曲のミュージックビデオの中で映像と音声の一部が使用されていたからだ。

興味を持った僕はそれこそ軽い気持ちで観賞した。

何だこれは…。
直視するのが、やっとだった。
生き地獄の様な映像に恐怖を感じた。
映画を観てここまで怖くなったのは、初めての経験だった。

観賞後、しばらく精神がやられた。

それ以来、この映画は僕のニ度と観賞しない映画リストに唯一加わった。
しかし、人生で一度は観ておくべき映画だとも思った。
masa

masaの感想・評価

3.7
原作小説の著者が監督、脚本した作品
第一次世界大戦の戦場で負傷し目、耳、鼻、口、両手、両足を失った青年
意識はあるもなかなか周囲には気づかれず伝えることも困難
病室や戦争のシーンをモノクロで幸せな回想や妄想のシーンをカラーで描く
死の尊厳
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