ピクサー作品には毎回明確なテーマがある。
そしてそれらは決して上っ面なものではなく、必ず作り手の等身大で作ってきたものばかりだ。
例えば「モンスターズインク」は初めて子供を持った男が困惑する話だし、「ファインディング・ニモ」は子供を探す父親の話だ。
「メリダとおそろしの森」は初めて女の子が主人公だが、それは製作陣に女性が入ったからだ。
そんな大人の話を子供が見ても楽しめるものにしちゃってるのがピクサーの凄い所なのだが、「Mr.インクレディブル」は中年を過ぎた妻子持ちになって初めて味わい深く楽しめる作品だと判った。
スーパーヒーローを封印されてショボくれてた主人公が、復帰したことで男としても自信を取り戻し、その姿にキュンとしたカミさんが 朝おっぱじめる描写なんて子供には分からないよ!
要はダンナを家に縛りつけておくより、外で好きなことやらせていた方が逆説的に家庭はうまくと言うことだ。