H4Y4T0

かいじゅうたちのいるところのH4Y4T0のレビュー・感想・評価

3.5
モーリス・センダックによる世界的ベストセラーとなった同名絵本をスパイク・ジョーンズ監督によって実写映画化した作品。

かいじゅう達の表情や動きが非常にコミカルに描かれており、ファンタジー要素を余すことなく詰め込んだ“よくばり定食”な世界観が秀逸。
形あるもの全てが温かみを帯びており、絵本ならではのストレートな表現が心地よい。

子供ならではの悩みを、ややダウナーな表現や大人から見た視点が描かれている理由は対象年齢を問わない為だろう。
監督インタビューでも申していたが、この作品は”子供向け”なのではなく“子供を主人公にした映画”と念押している。
やんちゃ盛りなマックスの「社交性」がそれを語っているようなものだし。なんにせよ将来化けるだろうな、マックス・レコーズくん。

またサントラの使い方が絶妙、超クール。一見すると世界観に合ってないようにも感じるが、スパイク・ジョーンズ監督は元々常識が通じないお方ですし・・・このチグハグ感がマニアにはたまらない。
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