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かいじゅうたちのいるところのmのレビュー・感想・評価

4.5
公開時に見たかったけれど見に行けなくて、DVD借りるタイミングもなかなか逃してて何年越しかにやっと見れた♡
原作の絵本を読んだことがあったから予告見た時にこのトンチキ話をどう表現するのか楽しみだったの~!


子どもって何気ない言葉にいろんな意味や関連を持たせて自分の世界観に取り込んで凄いよね。
それに、恐怖心に勝る好奇心の強さだったり、楽しいって思うことを優先してついやりすぎちゃって人を傷つけちゃう所とか、言葉の選びが下手っぴで残酷なところとか凄く良く描かれてる。

この映画のかいじゅうたちって不気味で怖いの。
不意打ちで大木を切り倒してマックスを下敷きにしようとして「惜しかった、次こそ命中させような絶対に」って言ってみたり、「僕を食べて!って言いなさいよ!」とブチギレてみたり、まるでホラーwww
それに迫力凄すぎていつマックスが潰されちゃうんじゃないかとか、怪我しちゃうんじゃないかとか、はたまた食べられちゃうんじゃないかって紙一重なところにひやひやした(笑)
でもかいじゅうたちがすごーく人間味(であってる?笑)があって、感情とかかいじゅう関係(?)とかごちゃごちゃしててとても感情移入できた。
それに、孤独を抱えてて、悲しみを無くせる?って悲しそうな表情をしているかいじゅうたちに胸が締め付けられる。


好きなシーンは本当に本当にたくさんあるけど、ぽちゃダグラスがクスクス出来て好き。あと、すごくマニアックだけれども、王冠と杖を持って海岸にいるキャロルの元へ飛び跳ねるように走っていく逆光の瞬間が、絵本と超リンクして感動した。

原作だと確か、かいじゅうたちといるのやーめた!おうち帰ろってノリでお家に帰っちゃってた気がするけど、そこが映画だと意味ありげに上手く別れのシーンを描いててよかった。
「僕らのこと良い奴だったってみんなに伝えてね」「行かないで。食べちゃいたい程好き」
かいじゅうたちの関係性はなにか解決したのかな?して無いかもしれないけれど、マックスはこの旅で言葉にできない何かを感じることができたと思う。


見終わってから特典映像見たけれど、マックスと監督の関係性や人間性がとっても素敵なの!!!
未経験のマックスの表情を引き出すためにカメラの後で大道芸人呼んだりチャンバラさせたりと、すごい方法で撮っててびっくりしたけれど、だからこそ、このキュートで自然体な表情が、引き出せたんだろうなあ。それに現場に子供を連れてくる指示を出して、マックスが疲れた時や、集中力が切れちゃいそうな時、休憩中に元気になるようにって気遣いがすばらしい。
弟の4歳のサムもむちゃくちゃきゅーと!!!!この映画をこれから見る人は是非メイキング特典映像を見てほしい!!!!お願い!!!!
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