異色の戦争映画。
地上波が初見でした。
『針の目』『鷲は舞い降りた』のようなひねりのあるテイスト。
今思えば無理目な設定ありますが、このアイディアはすばらしいですよね。
ミステリー要素にひきこまれました。
後世の我々がドイツ軍の作戦は失敗したことを知ってはいても、ハラハラドキドキします。
時は、1944年、連合軍のノルマンディ上陸作戦前夜。
米軍情報部のパイク少佐(ジェームズ・ガーナー)は、任務中に薬物を用いられ、ドイツ軍に捕らわれてしまう。
やがて、病院内で意識を取り戻した彼は、拉致から何年も経っていたことを知る。
カレンダーの日付は、なんと1950年になっていた。
鏡に写る白髪や霞む目など、自分の身体症状も自覚する。
アメリカ軍医ガーバー少佐(ロッド・テイラー)より、連合軍が勝利したこと、意識喪失から6年が経過したことを知らされる。
看護師や病院職員はみんな英語を流暢に話す。
周りの品々はすべてアメリカ製。
アメリカの閑静な場所、どこかでしょう。
しかしこれは、パイクからD-デイの確実な情報を引き出すためのドイツ軍の凝らしたニセのセッティングだった。
そして、ガーバー少佐の巧みな誘導により、パイクは連合軍がノルマンディー海岸を選んだことを洩らしてしまった。
万事休すと思われたものの、パイクはあるシーンの違和感から自分が罠に嵌めれたことを察知する。
そして、ガーバー少佐に自分は欺されたふりをしていたと話し、心理戦にもち込もうとする。
パイクが偽情報でドイツ軍を撹乱しようとしているのではないかと。
いずれにしても、パイクには時間がない。
ガーバー少佐はスマートに情報を得ようとしているけれど、その作戦が失敗したら、親衛隊による拷問にかけられることになっていた。
そのリミットは36時間。
パイクは、この心理戦に勝ち、なおかつ囚われの身から脱出できるか…