Asino

天使が隣で眠る夜のAsinoのレビュー・感想・評価

天使が隣で眠る夜(1994年製作の映画)
4.0
なかなか感想がまとまらなくてしばらく考えてた。
フィルム・ノワールに興味がなかったので、ジャック・オディアール監督作品は「ゴールデン・リバー」から遡って見るような形になっていて(スタートが遅い)、ようやく監督デビュー作にたどり着いたのですが。

表現方法は様々だけど、暴力と男性性(特に父親との関係)について語りながら、時折濃厚にクィア的な要素が加わるところがとても独特で好きなわけですが、最初からその要素は全部あるんだな!となった。

マルクスもシモンも、自分の「愛情」をそのまま表すことができなかったり、あるいは気づかないまま伝える機会を失ってしまったことが、違う形で執着と時に暴力に結び付いていて。

あーオディアール作品の男たち、という感じだった。(そんな感想?)

それにしても30年前のマチュー・カソビッツよ!(いろいろとずるい)
まあ私がずっと考えているのはシモンとミッキーのふたりなのですが。
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