大根山のたぬき

デーヴの大根山のたぬきのレビュー・感想・評価

デーヴ(1993年製作の映画)
5.0
たまたま大統領にそっくりな良い人が、最低な大統領と入れ替わってしまった、シンプルだけど安心感のある感動のほっこり映画


大統領に瓜二つのデーヴは一夜限りの代役を引き受けるが、大統領が脳卒中で倒れたために彼の替え玉生活は延長される事になった……。操り人形でしかなかったデーヴが、持ち前の誠実さで政治を改革していく様を描いたヒューマン・コメディ。

この映画はとてもシンプルだけど、非常に良く出来た作品である。話もとてもわかりやすく、そんなことあるかよというツッコミどころやリアリティに欠ける部分はあるもののコメディ映画であるため、そこは甘く見るとしたなら、本当に大傑作と言える。

そもそもこの映画の本筋は、アメリカのあるべき姿=アメリカにふさわしい大統領 を描いた作品でもあるが、一番は人としてあるべき姿とは何かという、道徳的なテーマであると思う。この映画を見ると、どんなに困ったことがあっても背中を押してくれるような気がする。そんな、誰もが見てもわかりやすく、暖かい気持ちにさせてくれるのが、このデーヴである。
アメリカの政治の仕組みを学ぶ目的で見るにもふさわしい作品である。

実はこの映画を初めて見たのは(このレビュー時には3回目)父に紹介されたことがきっかけなのだが、なぜか紹介されてからそのまま一年くらい見るのを忘れていた。その後に父に紹介された事を思い出して、暇つぶしで見たのだが、早く見なかったことを後悔したくらいいい映画だったので、逆にショックを受けてしまった(笑)

もしこの映画を見るべきか迷っている人がいるなら、迷わずにすぐ見るべきである。
きっと見た後には、あなたの曇った心がスーッと爽やかに晴れることだろう。

ほんとにオススメです
逆に映画をあんまり見ない人ほど、オススメできます。












「君のためなら死ねる」