七星

東京タワー オカンとボクと、時々、オトンの七星のレビュー・感想・評価

4.8
大好きな作品の1つになりました。
死ぬために生きてるのではなく、全力で
生き切って死ぬということを教えられた。
樹木希林さんと内田也哉子さん親子が1人の女性、オカンを演じていて、オカンにとって大切な時に赤い口紅をつける何気ない普段とは違うところが素敵だった。
恥ずかしながら、リリーフランキーさんが自身の半生を描かれたベストセラーになった本が原作と知らずに鑑賞。
「こうして楽しい時間は、鈴が坂を転がるように、音色を残しながら足早にすぎていった」という言い回しが何故か凄く好きだった。
北九州と東京が舞台になっていて、勝手に親近感が湧いた。初めの方はクスッと笑ってしまうようなシーンが多く、オカンの懐の大きさに、愛情深さに、母親の偉大さを改めて想いしる。
ガンが見つかってからの闘病シーンはとてもリアルで、樹木希林さんの足の指だけのカットに衝撃をうけた。闘病生活との家族での向き合い方を考えさせられる。
最後は悲しいというよりも、自分もこんな人生を送ることができたら最高に幸せだなと、なんだか温かい気持ちになった。
七星

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