MitsuhiroTani

いつか どこかでのMitsuhiroTaniのレビュー・感想・評価

いつか どこかで(1992年製作の映画)
4.2
恋愛映画の佳作。
山下達郎の描く歌詞は叙景的で、ユーミンのは叙情的。
こうした文学的だが安直な分類が許されるなら、小田和正の詞は、あくまで叙情性豊かな私小説のようであり、彼は、その世界観をそのままに、映画という手段で叙景的に表現しようとしたのかなと思う。そう考えると、数多いる能面のような二枚目役者より、表情豊かな時任三郎は適役だったように思う。
大好きな恋愛映画に「冷静と情熱のあいだ」があるけれど、あの作品は、二人の主人公をそれぞれ一人称で描いた点で良かったが、本作は本作で、多分に文学的であり、良かったと思う。
MitsuhiroTani

MitsuhiroTani