tetsu

「A」のtetsuのレビュー・感想・評価

「A」(1998年製作の映画)
3.9
警察や報道陣、近隣住民が信者達に向ける怒りは、仕事上の役割や世論によって形成された価値観にも関わらず常軌を逸した様に見えるのが怖い。
オウム側も荒木浩を中心に事態に対応するが、圧力によるものなのか諦めているのか頼りない。どこか遠くを眺めているのが印象的で、強制的に施設を取りこわされた荒木浩は片田舎へ姿を消す。
感情的になったお互いの主張は噛み合わず、建設的な議論はおこなわれない。
お互い言い争う姿は討論とはかけ離れ、まるで子供が言い争っている様にしか見えないのが印象に残った。
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