Scratchy

愛しながらの別れのScratchyのレビュー・感想・評価

愛しながらの別れ(1965年製作の映画)
5.0
上月さんに襲われる若い燕の浜やんからはじまっていつもの青春組へ。何も言わずに脇道にはいっていくマコ、追いかける浜やん、階段降りて交わるヤマケン。傍観する原泉にいつになくドスの効いた声出そうとしてるヤマケンに意に介さず茶漬け食べてる東恵美子、BGMは子ども番組のマコんち。中学生のデートみたいな束の間の後楽園。からちゃぶ台ひっくり返して踊りかかってくる東恵美子。娘への嫉妬心でヤマケンも突き飛ばす恵美子のキィーもすごいけど、原泉が一番効く。ずっとここにいておくれ〜。マコが生まれの秘密を話す高架下の川沿いとか浜やんとケンちゃんが殴り合う資材置き場、安部徹の事務所から階段駆け下りて飛び出す渋谷の街最高、ロケーションもあるんでしょうけど実生監督のセンスがビシバシ伝わってくる。カーテン縫ってたときのマコに対応するような取り押さえられた浜やん。浜やんは全力疾走させたいしマコには夢見がちなこと言わせたい。ガラスの中の少女と合わせて観たい。
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