KeiSaito

かくも長き不在のKeiSaitoのレビュー・感想・評価

かくも長き不在(1960年製作の映画)
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箱庭のような世界と描かれぬ外側。
埋め得ない二人の空白がその断絶を際立たせ、過ごしてきた理不尽な時間を果てしないものとして映し出している。
悲惨な歴史から個人を取り返す道程は切なく険しい。けれど、なおも追いかけてくる相手から心の中で育む未来までは奪わせまいとする深い祈りに満ちていた。

ウクライナを想う夜。
22年14本目。
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