パリ、セーヌの河岸の近くでカフェを営む女主人テレーズ。
ある日、突然現れた浮浪者に驚愕します。
彼は16年前、ゲシュタポに捕えられたまま消息を絶った夫アルベールに瓜二つだったのです。
しかしその男は記憶喪失…彼女は2人だけの晩餐を用意し、彼の記憶を取り戻そうとしますが…
演出の素晴らしいところは、記憶喪失の男が、最後までテレーズの夫がどうか断定しないところです。
彼女の親戚たちもみんな、夫ではない…と否定するのですが…テレーズだけは信じて疑いません。
そして最もこの作品で衝撃を受けたのは…
テレーズと彼女の親戚が、彼に向かって夫の名前を叫びます、「アルベール・ラングロワ!!」
その時に彼が取った、あるaction…!!!
このたったひとつのone actionで、戦争の恐ろしさを訴えるアンリ・コルピ監督、凄い!平伏しました!