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日本のいちばん長い日のHNのレビュー・感想・評価

日本のいちばん長い日(1967年製作の映画)
3.8
白黒映画を称賛する大概の人は、ええかっこしいだと思っている私が初めて面白いと思った白黒映画。この時代の映画には珍しく、テンポもよくて無駄が少ない。
戦争を終結させようと苦悩する高官たちを中心に描くため極力惨いシーンを省いた2015年リメイク版に対して本作は、惨さを全面に出して暴走する将校たちを生々しく描いているため緊張感や焦燥感、疲労感が痛切に伝わってくる。
日本や天皇を守ろうとする人たちの愛国心と忠誠心に感銘を受ける一方で、教育の恐ろしさが垣間見える点が新旧ともにこの映画の面白いところ。
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