日本のいちばん長い日の作品情報・感想・評価・動画配信

日本のいちばん長い日1967年製作の映画)

製作国:

上映時間:157分

ジャンル:

4.1

「日本のいちばん長い日」に投稿された感想・評価

非常に重い作品ではあるが、日本に生まれたなら、どんな人も一度は観て欲しい。

御前会議において日本の降伏が決定した8月14日の正午から、玉音放送が流れた8月15日正午までの24時間を描く。

映画が公開されたのは、1967年。社会の構成員の大半が戦争を経験した時代に作られた作品だからか、圧倒的な生々しさを感じた。
一つの時代が終わり、新しい時代が幕を開ける。その歴史的瞬間のリアリティが映し出されていた。

特に印象的だったのは、陸軍人らの様子。日本の降伏を受け入れられない陸軍の一部は、深夜にクーデターを起こす(宮城事件)。夜明けとともに、自分たちが信じてきたものの全てが突如崩れる。その衝撃に葛藤する様子が、リアリティに満ちていた。

「これまでに死んだ兵のためにも徹底抗戦するべきだ」
「陛下の真意は、陸海空軍とともに最後まで戦うということだ」
「2.26は天皇陛下を擁していないから反乱軍とみなされた。我々はその逆だ。なぜ天皇を擁している我々に銃を向けるのか」

言葉の節々から戦争の精神性が感じられ、国という存在が個人の中でそれ程までに大きかったのかと驚く。「戦争は間違っていた」と、善悪では片付けられない複雑さがあった。当時の価値観の中で、皆が一生懸命に突き進んだ結果なのだと感じた。

戦争体験者が減少し、リアリティをもって語り継ぐことが難しい時代になってきたからこそ、本作の意義は大きい。

戦争を遠い昔の歴史として捉え、積極的に学んでこなかった私も、観賞後は戦争について学びたいと自然に思った。なので、戦争をよく知らない方も、第一歩だと思って観て欲しい。

大日本帝国へのレクイエムとしての君が代の重さよ…。
よ

よの感想・評価

4.4
降伏を決定した昭和20年の8月14日から、玉音放送にてポツダム宣言受諾の放送をするまで
主に宮城事件を描いた作品。

畑中健二のエネルギーがただただ怖かった

「日本帝国の葬式」という表現をここに残しておきたい
orixケン

orixケンの感想・評価

4.2
ポツダム宣言を受諾して詔書を作成するまでの一連の軍部と内閣の複雑なやりとりと天皇の重い決定と詔書の内容に関して。ここまでは露払いみたいな感じでそのあとの敗戦を受け入れない一部陸軍青年将校のクーデターを描く。
ほぼ事実に則っているとのことで、8月15日にこのようなことが起こっていたのは知らなかったので勉強になった。

ポツダム宣言を受け入れるまでの経過で強行に反対する軍人は狂ってたのかもしれないと思わせる演出。

陸軍大臣と海軍大臣が詔書の中身で激論している横で飄々としている首相役の笠智衆がよかった。
三船も最高の演技の一つではないかな。
Deltalpha

Deltalphaの感想・評価

4.6
手に汗を握る緊迫感と迫力ある演技は流石のもの。国家と自身の命を捧げた戦争を終わらすということは、どれだけ大変で辛く、厳しい選択であるかが身に染みて伝わってきます。

8月中旬、到底暑さで寝れない夜、それが確かに伝わってくる汗びっしょりで走り回る姿は、リメイク版に大きく不足している熱意でしょう。白黒映画だからこそ、際立つ陰影と、ドラマチックなライティングも、今の日本の映画では決して味わえない代物です。
色んな感情が渦巻いていて何から言えば分からないけど…超超超良いし見せ方も上手い。
ポツダム宣言の裏でこんなことが起きてたなんて知らなかった…

戦争が愚かなのは勿論だけど、やはり人の数だけ正義があるんだよなぁとしみじみ。
本土決戦に持ち込めば絶対に日本は勝てます!!!っていう軍人に色んな意味で涙が出た。
全日本人に観てほしい。
嵯峨

嵯峨の感想・評価

4.2

このレビューはネタバレを含みます

個人的にはすげえ絶賛!!ってほどは楽しめなかった。普通に前半退屈してしまいました。「陸軍ってめんどうくせえ〜な」っていう感じで。後半はカット割りとかもろもろあって面白かったです。「手汗握る」・・・とはやっぱ結末はわかっているのでどうしてもならなかったけど、「天皇」の名において暴走していくんすけどどんどん本来的なものと離れてく様、「そりゃおめえの勝手な考えだろ!!」っていう半ば妄言になってく様とかは面白かったです。
結構気になったのは終盤なんすけど、「戦争しちゃいけない理由ってそういうこと?」感はありました。「惨め」だからとかそういう・・・じゃあポツダム宣言の内容次第では戦争って肯定できるのか感とかありました。僕自身は保守思想寄り(多分どちらかといえばレベル)なんだろうけど、それでも若干違和感を感じました。
こういうのは天皇の考え方は結構世代によって変わると思うので、これ今見てる評価と映画公開当時の評価とでまた違うものがあるんじゃないかなーと思いました。まあリメイクされる(見てないけど)意義的なのはある映画なのかなーとは思いました。
eiga

eigaの感想・評価

4.4
国体護持とい名の、未練。

亡くした友や
本気を出せてなかったストレスや
その他諸々のヒロイズム。

客観性の欠如は、恐ろしい。

シンゴジラや三谷幸喜作品にも通ずる人間劇。

終戦の裏側はドタバタドラマでもある。

しかし
果たして、畑中少佐を笑えるか。


男しかいない。

whyの妄信にどう客観性を与えるべきか。
kyo

kyoの感想・評価

3.2
フィルムで撮ってるはずなのにズームとかカットの仕方がすげぇ上手い。緊迫感すごいし、キャストの演技力が化け物。
面白いねぇ…。
ポツダム会議から宮城事件を中心としつつ、しっかり玉音放送まで戦争を終わらせること、終わらせないこと、という二項対立をここまでしっかり描きながらもずっと面白い。原田眞人版を先に見てたり、その時よりこの当時のことを知ってるから解像度が上がったということもあるだろうが、それにしたって陸軍の将校たちの理屈が面白くてたまらない。
それと顔、目がやっぱり違う。天皇の描き方に顕著だが、やはり戦争を知っている人たちがやる重みっていうのは格段にあるな、と痛感する
G

Gの感想・評価

4.7
8/15に見てから結構経っちゃったな。顔顔顔…自分のことを侍だと思い込んでエモくなっているおじさん(©︎小鉄さん)がいっぱい出てくる。ポリティカルサスペンスとしての圧倒的な面白さ、そして1枚の(正確には2枚)レコードを巡る物語であるという。ダイレクトカッティング!!首相官邸に火を放ったり、途中からは天皇の名前を騙って自分たちの言いたいこと言ってるのかすごい。勇ましい陸軍の若者たちのことを考えてしまう。一見かっこよく見えるけど、結局はトレードオフという概念を理解していなかったわけで…徹頭徹尾、メンツの話でしかない。
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