152分の長尺ながら、展開のテンポが速く、飽きない。冒頭、タイトルが出るまでの長めのオープニングが、抜群に良かった。
仲代達矢のナレーションがカッコいい。そして笠智衆…!!
7月時点でポツダム宣言を受諾していれば、広島、長崎への原爆投下は防げただろうし、幾多の人々が死なずに済んだというのに…。
にもかかわらず、終戦の詔勅が下ってもなお、「本土決戦」「最後の一戦」を狂気渇仰する大日本帝国陸軍将校の描写に、ゾッとする。
ほんの70年前の、同じ日本人とはいえ、あまりにも隔たりのある彼らの姿…。
教育と環境とによって、人間はいかようにも作られてしまうのだ、ということを痛感する。
非戦。反戦。戦争を繰り返すのは、嫌だ。