くぅー

沖縄やくざ戦争のくぅーのレビュー・感想・評価

沖縄やくざ戦争(1976年製作の映画)
3.7
“タックルせぇ、タックルせぇ。”

東映の実録ヤクザ路線シリーズもついに沖縄に…本土復帰した時期を舞台に、地元暴力団組織の内紛と関西広域暴力団組織の介入を絡めたフィクションだが、公開当時は現実の抗争に影響があると沖縄では公開できなかった曰く付き。

そう、やはり舞台が沖縄になるとひと味違った空気感で…黒づくめのドンパチが少ないのもなかなか。

うん、エロさとグロさもいい感じにミックスされ、蠢く野心にニヤニヤだったが…終盤に強烈さが薄れちまったのが何とももったいけど。

でも、そんな中、前半は千葉真一が作品を縦横無尽に引っ張りまくって…徐々にエンジンが掛かっていく松方弘樹の野心感と存在感はやはり凄い。
そして、メガネ姿の地井武男のドス黒いヤクザぶりも印象に残り…渡瀬恒彦は控え目ながらも、尾藤イサオがいい味を出し、室田日出男の安定感にニヤリ。
さらには、成田三樹夫に織本順吉らもきっちり持ち味を出し…少ない登場ながらも梅宮辰夫の貫禄は圧巻。
女優では新藤恵美が流石の異彩を放ってます。
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