トラウマ級の悲劇を見たいと思って調べたら出てきたやつ。
傷ついていなさそうだしみんながこんなに幸せそうなら別に良いんじゃないかなって。でも真実は全く違った……。
婚約中の女性に見せたら破談に持っていけると戦慄するほどの凄まじい力がこの映画のラストにあった。
「幸福」とはよく言ったもので全くひどい話。
不倫してるけど罪悪感は無く奥さんも不倫相手の女性もどちらも愛してるよみんな幸せと本気で思っているある意味素直で無邪気で残酷な主人公。
そんな残酷な話にも関わらず映画自体は色鮮やかな映像、明るく楽しげなBGM、子供達の笑顔と絵に描いたような幸せな暮らしがずっとずっと続く。
たぶん主人公の目では本当にこんな幸福に満ちた世界に見えてるんだろう。
映画見てのダメージもさることながら主人公のような人は現実にも一定数いる事実にえぐられるし、そんな人達に心当たりある事もグサグサ刺さってライフ0。
こういうことはあまり言いたくないけど女性監督ならではの物語という感じだった。
主人公のような姿勢で幸福を追い求めることの恐ろしさをここまでの絶望感を携えて表現してるの凄い…。映像も編集もハイセンスだしこの監督の感性はどうなってるの…。
しばらくは恋愛も男性もいいやってげんなり。それくらい持ってる力が伝説級な映画だった。
そして過去コレ見て結婚するのやめたとかいう感想をSNSで実際に見つけちゃって……全く笑えないです。
