Tak

UDONのTakのレビュー・感想・評価

UDON(2006年製作の映画)
3.9
B級映画感出てますが、実は真面目でよく出来た映画です。
オススメなので、ほんのりネタバレ気味に書きます!!

「うどんが食べたくなる映画!!」

それはその通りなのですが、それだけでなく、「ブーム」や「聖地」というものを一考できる作品です。

まず、映画冒頭はパルプフィクション的な詩の引用から始まります。

そして、香川県の人口とうどん屋さん比率を東京とマクドナルドと人口と比率と比較しながら、教えてくれます。

やけにしっかりしたプレゼンでした笑

作中では、「うどんなんて女子がのめり込まない流行らない食べ物」という扱いでした。

実際、讃岐うどんのブームは定期的に起こっていて、00年代初頭は「はなまるうどん」の東京進出による、第4次ブームにあたります。

00年代後半から「丸亀製麺」の出店ラッシュで、香川=うどん が全国定着した印象です。

この映画は、そのブームの先駆けとなるフリーペーパー誌作りの話ですが、

ブームを起こすということ、新しい何かを起こすことはもともとあった何かを壊すことである。

ブームの始まりと終焉と、それによって変わってしまったことを描いています。

アニメや映画の舞台となり、一躍その地域が有名になり、「聖地」と持て囃されることは、今でも全然珍しいことではありません。

食べ物のブームも定期的に流行っては廃れてを繰り返しています。

この映画見て、うどん食べたくなるのは間違い無くて、

ただそれ以上に、

地元民にとってそれぞれあるソウルフードを大切にしたい、という気持ちになりました。

他にも
夢を追うこと。
地元で生きること。
父と子。
職人としての生き方。

ベタだけど、心温まる、響くポイントが詰められてます。

ので!
地味にオススメな映画です!!o(^_-)O


p.s
春が来たら、18切符で香川へ行ってみよう!!後、小西真奈美ちゃんが可愛いです!(≧∀≦)
Tak

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