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ゴールド・ディガース35年のricoのレビュー・感想・評価

ゴールド・ディガース35年(1935年製作の映画)
4.0
最近見たバークレーものの中では1番面白い。
バークレー自身が監督しているので、他の作品と比べるとドラマ部とミュージカル部の独立感の差異がない。
とはいえ、普通のミュージカルと違ってやっぱり舞台を演じる設定で始まり出すので、ミュージカル部分が最初と最後しかない印象に。
しかし、最後の部分は圧巻。
レビューシーンにやたらと無意味なカットが続いたりするのでちょっとダレる所もあるのだけども、人力で動くピアノはさすがに舌を巻いたし、顔から街につなげるカットには度肝を抜かれた。
個人的にはめちゃくちゃ巧い1人が踊りまくるタップダンスよりも、ここまでの人数とか最早やりすぎてる感ある大人数タップダンスは楽しすぎる。
常に「見せ方」を意識するバークレーらしく、下からのタップ、は新鮮だった。
バークレーの発想力はやはりすごい。バークレーミュージカル部分だけのDVDとか本気で欲しい。
物語は相変わらずタイトル通りの拝金主義な内容なのだが、これも悪くない。
かといって本当に4点なのかも疑問だけども、こういう作品の希少価値考えると妥当な気もする。
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