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無宿 やどなしのICHIのレビュー・感想・評価

無宿 やどなし(1974年製作の映画)
3.0
70年代に作られた映画だが、前半の遊郭とか船着場とか田舎道の雰囲気は5、60年代の任侠映画の質感があり、そこに勝新と高倉健と梶芽衣子の視線が絡むのだから悪くない。が。後半の海底に沈む宝探しは、やりたいことはわからないでもないけど、着流し着ていた健さんがいきなり潜水服着て海底に潜ってもなぁ、勝新が捨ててあった船をいきなり操縦して宝の沈むポイントまで行けちゃうっていうのもなぁ、いきなりここからファンタジー映画なの?梶芽衣子と三角関係にもなってないし。で、展開として当然ラストは破滅が待っているのだけど、おいおいおいこれで終わりですか?アメリカンニューシネマ?せめてカメラが上昇して俯瞰で終われよ、と突っ込みしながら見終わった。きっとある種のカルト映画。
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