Rita

黒蘭の女のRitaのレビュー・感想・評価

黒蘭の女(1938年製作の映画)
3.4
罪滅ぼし。

アメリカ南部に暮らす気性の激しい我儘なジュリー。銀行家のプレスとの結婚が発表される舞踏会の夜、未婚女性は白いドレスを着るという習わしを無視してジュリーは真っ赤なドレスを着て現れる。呆れたプレスはジュリーとの婚約を破棄する。

「風と共に去りぬ」に似たような感じではありましたが、比べるまでには至らない作品でした。ですが、当時のアメリカ南部の慣習、奴隷制度の醜さが際立っていて見応えがあり良かったです。

ベティ・デイヴィスの凄まじい迫力のある演技が素晴らしかった。彼女の作品は「イヴの総て」しか見たことがなかったのですが、やはり美しい方ですね。個人的には今作より、ベティの美しさ、見事な演技が光る「イヴの総て」が好きです。

舞踏会のシーンは見ていて辛かった。周囲の痛い視線を向けられてしまう2人。一人の女が引き金となった悲劇には少し怖さを感じた。叔母が言った聖書にでてくるというイザベルという毒婦。勿論ジュリーのことだとは分かりますが、恐ろしいですね。
Rita

Rita