H4Y4T0

オーロラの彼方へのH4Y4T0のレビュー・感想・評価

オーロラの彼方へ(2000年製作の映画)
4.0
ニューヨークの夜空に突如として現れた“オーロラ”が奇跡をもたらす、タイムパラドックス(時間の逆説)をテーマにしたSFファンタジー・サスペンス映画。
過去と現在の中で交錯する「時空を越えた交流」が親子の絆を結びつける。発想がとても素晴らしい。
初めて観たけどめちゃくちゃ感動した。
下手なお涙頂戴映画なんかよりも断然良い作品。

物語のキーとなるのは“アマチュア無線”。30年前に他界した父フランクと息子のジョンは、この無線によって「声での再会」を果たす。交信が可能なタイミングは、異常気象によるオーロラが“同時刻に発生した時”のみ。いやはやよく考えたなぁ。
この設定を受け入れられるかどうかで感想が大きく分かれそうだが、SF映画が好きな自分はそのアイデアとセンスにただただ感心してしまった。

難事件の解決に挑むは展開はスリル満点。
さながらアクション映画でも観ているかのような気分に。
消防士の父親と警察官の息子・・・公務員恐るべし。
本作のハイライトにして最大の見せ場、ラストシーンは鳥肌モノ。
ここ一番の奇跡を目の当たりにした瞬間、全ての伏線が見事に収束される。
儚くも幻想的なオーロラのイメージと家族の深い愛情が織り成すドラマに、自然と涙が零れる。
『コンタクト』や『インターステラー』のような四次元映画が好きな方にオススメ。
H4Y4T0

H4Y4T0