まり

フォレスト・ガンプ/一期一会のまりのレビュー・感想・評価

4.6
難しい映画に感じられた。
「文学的な」映画。

・劇中に挟んで登場する実在の偉人たちは、意図的になのか、銃で殺される人ばかり。唯一、愛する母親とジェニーだけが、病でこの世を去る。

・キーワードは、「run Forrest, run.」

・フォレストガンプ親子(シニア&ジュニア)が釣りをする場面、二人ともくびを少し傾けながら座っている背中を見て、演技の細かさに脱帽。本当の親子に見える。

・フォレストガンプ(シニア)の結婚式で、さりげなく、ダン中尉だけ立っていた。何でか考えてみたら、まだ膝を曲げたり出来る義足では無かったから座れなかったから?

・フェザー(羽)はメタファー。人生は各々が定められた運命と、フェザーのように風に乗って行き着くような瞬間の連続、その半々。

・そして、風に乗っていくように人生はただ過ごしていくという描写は、劇中にジェニーが一度歌った、ボブディランの「風に吹かれて」と掛けた表現だと推測。

・鑑賞後に、監督や製作陣の音声解説付きヴァージョンでみると一層深く作品を味わえる。その分時間もかなり取られる。
ゆっくり鑑賞できる環境と時間がある時に見るべし。

・他にも見逃したメッセージ性や読み取れる描写ってあるんだろうなと感じさせるくらい、作品を余すことなく完璧に仕上げに来た、製作陣の愛を感じる映画だった。

・トムハンクスの役者魂がただただすごい。
まり

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