hrn

スパイダーマン2のhrnのレビュー・感想・評価

スパイダーマン2(2004年製作の映画)
3.8
グリーン・ゴブリンとの闘いから2年。ピーターはスパイダーマンとして市民を救う毎日を過ごしていた。しかし、ヒーロー故にバイトも大学生活も上手くいかず、MJやハリーとの関係も曖昧なままになっていた。そんな時、スパイダーマンに新たな敵が襲い掛かるーーーーーー。


サム・ライミ版スパイダーマン第2弾!前作は大いなる力を手に入れたピーターがスパイダーマンになるまでの過程や叔父夫婦とピーターの関係、MJとの恋模様を描き、今作は更にヒーロー故の孤独感や葛藤、MJとのすれ違い、ハリーとの友情を描いています。

ヒーロー物って光の部分を描いている映画が多いような気がしますが、サム・ライミ版スパイダーマンはヒーローの裏側を見せてくれます。

中でもMJとの恋模様は、切ない。好き合ってるのにスパイダーマン故にその想いを伝える事は許されず…公衆電話でのピーターの言葉にはいつも泣きそうになります。MJはそんなピーターを待てずに新聞社の息子と婚約するのですが、観てる側は、ああもうっ!と地団駄踏みたくなるくらいもどかしい。

そして、今作1番の見所は何と言っても電車のシーンではないでしょうか。全シリーズを通しても名シーンに入ると思います。叔母にも親友にも好きな相手にもひた隠しにしていた素顔を乗客に見られる訳ですが、乗客達の言葉や視線の全てがピーターを優しく包み、その場にいる全員がドクター・オクトパスから彼を守ります。

サム・ライミ版を良作とする方達はこのシーンが好きな方多いんじゃないでしょうか。スパイダーマンを語る上で、無くてはならないシーンだと思いました。
hrn

hrn