ブルーにこんがらがった青春。そこから好奇心と勇気で新しい世界へ踏み出していく物語。それに勝るものないね。素晴らしい。
塔の中はラプンツェルにとってのベッドルーム。彼女はそこでギターをかき鳴らすポーズをしたり、絵を描いて過ごす。それでもう心を鷲掴みにされてしまった。それは世界中にあるちょっと内向的な10代の寝室の風景。自分だけの世界。こんがらがったブルー。そこからそこから好奇心と勇気で、新しい世界へ踏み出していくとても普遍的な青春の物語。原題は“Tangled” これは“Tangled up in Blue”ってことなんだろ。そうなんだろ。僕はそう思うことにする。
それとディズニーとプリンセスの関係。ラプンツェルは旧来のおしとやかなイメージでは全然なくて。お転婆で行動的、欲しいものは自分でとりにいく。そして、それこそが現代のプリンセスなのだと改めて定義する。その通りだよ。くるくる表情の変わる彼女を大好きになる。
あと3Dがよかった。奥行きとかではなく、アクションとしてよかった。灯籠(?)のシーンは本当に幻想的で。スクリーンの中に巻き込まれていくような体験だった。大仰に言うと新しい表現に手をかけているのではないかと思った。
さらに3Dは画面の手前から奥へ、奥から手前へという回転の動きがとても効果的に使われていて楽しかったです。