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私は告白するのnorisのレビュー・感想・評価

私は告白する(1953年製作の映画)
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実は初見。後年のヒチコック作品では封じられた、回想や語りによる(再現)シーンがモンタージュによって多用されている。

舞台はカナダのケベック。「direction」の交通標識が死体の横たわる現場を導くところから始まる。主人公の神父は告解によって殺人犯が誰かを知っているが戒律のため他言できず懊悩する。演じるモンゴメリーメリークリフトはサンダーバードの人形のような長身二枚目で、ジョジョの奇妙な冒険の一挿話みたいだ。実は帰還兵である神父には人妻#アンバクスター との関係という弱みもあり、二重に口を封じられていたため、とうとう逮捕され、裁判にかけられることに。真実を知るもう一人が、犯人の妻を演じるドリー・ハース (30年代のドイツ映画に多数出ている女優)である。モンゴメリーとドリーの表情を交互に映す法廷シーンはサスペンスフルであり、その後、活劇になる。
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