SadAhCow

新仁義なき戦いのSadAhCowのレビュー・感想・評価

新仁義なき戦い(1974年製作の映画)
4.0
2021 年 98 本目

もともと『仁義なき戦い』シリーズは第 4 作「頂上作戦」で最高なエンディングを迎えていたが、銭ゲバで知られる東映の岡田茂社長が続編制作を命じ、どう考えても蛇足な第 5 作「完結編」が制作されていた。そしてこの「完結編」がまた飛ぶように売れたたために性懲りもなく制作された続編が本作『新仁義なき戦い』である。続編というか今で言うリブート作品で、前シリーズと共通しているのはタヌキ親父の山守組長くらい。前シリーズでは広能昌三を演じた菅原文太は、今回は山守組所属の三好万亀夫というまったく違うヤクザを演じている。三好のキャラクターも広能とはかなり違っていて、女を平気で弾除けに使うなどかなり酷薄な面がある。しかし「仁義なき」シリーズではもはや名物であるパチ切れ男・松方弘樹や、安定のコミックリリーフおじさん田中邦衛は健在。まあいつまで同じメンツで同じことやっとんねんとは思うが、金が儲かるんならしょうがない(現実に面白いし)。
SadAhCow

SadAhCow