トイ・ストーリー1、2は何度でも観れる超絶娯楽作品だが、3はそうはいかない。言わずもがなつまらないわけでは決してない。
1や2と違って重い腰を上げるような、気軽な気持ちで観れないのだ。
トイ・ストーリーシリーズで1番好きな本作だが、観た回数はそこまで多くはない。大人になった今改めて鑑賞。
もう、なんだろう。映画の1つの正解を観たような感覚である。完璧だ。
前作から10年以上経過しているため、映像は大幅パワーアップ。2010年に公開された本作だが、今の作品とほとんど遜色ない、というか今の作品より良いまである。
キャラクターごとに細かい動きの違いを感じたり、大胆に大袈裟に動き回ったり、もう楽しすぎる。
おもちゃが自我を持ち、動き回る姿など誰も見たことがないのに「多分こんな感じの動きになるんだろうなー」と納得させるアイデアと技術力は、もはや恐ろしい(これは1や2にも言えることだが)。
ストーリー展開も文句なし。映画史に残る圧巻のラストはもちろん、脱出シーンから焼却所まで色々な場所と連携を観せてくれるため飽きることは決してない。おもちゃ全員が長所と短所、役割を持っていて協力し合う様は観ていて面白いのはもちろん、我々人間社会にも通ずる所があると感じる。勉強という観点から見ても素晴らしい作品だ。
世代を超えて幅広い人間に認知されている本作。本作を超えるアニメーション映画は果たして生まれるのだろうか。きっと生まれるのだろう。やはり映画は素晴らしい。
これから生まれる作品のために0.1だけ空けておこう。4.9だが5.0だ!