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シベールの日曜日のGONのレビュー・感想・評価

シベールの日曜日(1962年製作の映画)
4.5
うわあああダメだって…!愛と可愛さと美しさと尊さで満ち満ちたふたりの関係をグッチャグチャにして引き離すのはやめてくれ…!泣いちゃうから…!

可愛さ部門ではシベールが圧勝なんだけど、やさしさ&尊さ部門では主人公の恋人さんが勝っちゃうな!
主人公の様子がおかしい→ロリに絡んでるという噂を聞く→尾行
とかいういつ主人公にブチギレてもおかしくないストーリー展開でハラハラしてたんだけど、まさかまさかの恋人さんめちゃめちゃ良い理解者でした…!!
シベールと主人公が遊ぶ様子を母親みたく微笑みながら見つめる様子がも〜尊いっ…!尊すぎて泣いちゃうっ…!主人公のことを異常者だと罵る人間に反論するシーンもすっごい好き。彼女だけは主人公の事を心底信頼して理解してるんだなと…

画も素晴らしい!視聴者にこの映画は白黒以外の映像では成り立たないと確信させる。池の水の波紋とか暖炉の炎なんかはどう考えても映画の魔術が掛けられていた…
“美しさ”だけなら他の芸術映画も挙げられるけど、それらの作品にはない魔術的な何かがこの映画にはある気がするんだよな〜

まー他にも言いたいことあるけどまだ観てない人達へ、とりあえず観よう?
円盤も廃盤になってるせいで高いけど、頑張って買って、そんで観て、この映画の尊さを語り合おうじゃあないか!買ったこと後悔させないからさ!




ちなみにだけど、かの有名なベッソンの『レオン』も少なからず影響を受けてる模様。細かい設定は違うけど原型のようなものはあった。
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