昭和33年頃を舞台に、東京の下町で暮らす人々を描いた群像劇。
戦後10年ちょっとという時代ですが、劇中で"戦争"を意識した表現はあまりなく、皆が前を見て元気に生活していて勢いと活力を感じます。
それでも三浦友和演じる医者の宅間先生のように、東京大空襲で妻子を亡くした人が身近に居たりと、やっぱりそんな簡単に時間が解決してくれるものではないよなあとハッとさせられたりもします。
堤真一演じる鈴木オートはパワー系昭和親父という感じで笑えましたが、その息子役の子も元気いっぱいでいい味出してました。
ああいうガキンチョ今の時代見ないもんなあ、団塊の世代って今でも口うるさいやんちゃな感じの人多いもんなあ。
会社の役員や近所のおじさん等、自分の近くの人に置き換えるとなんだか納得しました。
後は須賀健太くんの泣き顔に拍手。
時代に置いてかれる氷屋を演じたピエール瀧の哀しげな表情に拍手。
そして今まで色気を感じたことのなかった小雪がすごくいいオンナを演じてて素敵でした。拍手。
昭和の雰囲気って好きだけど、来年には平成が終わるからね。
懐かしんだり振り返ったりするのもいいけど、現実世界では前を見て力強く生きていたいね。