SYU

機動警察パトレイバー THE MOVIEのSYUのレビュー・感想・評価

5.0
2020/08/18
2020年77本目(劇場31本目)【再鑑賞】
2020劇場鑑賞1位
監督 押井 守
古川登志夫
冨永みーな
千葉 繁

【特車ニ課、最大の戦い】

汎用人間型機械、通称「レイバー」が活躍する近未来、便利になった一方で「レイバー犯罪」と呼ばれる深刻な社会的脅威に対抗する為、警視庁に新たに配備されたパトロールレイバー中隊、通称「パトレイバー」隊員達の活躍を描いた人気OVAシリーズ及び同名コミックの劇場版第1作アニメーション。

個人的にはアニメ映画の中で5本の指に入る大好きな作品。
先日、「風の谷のナウシカ」をリバイバル鑑賞した時、本作も再上映してくれないかと願っていたら、なんと出張先で上映館を発見、しかも4DX! 
公開時以来約31年ぶりの劇場鑑賞が叶いました!

押井守は「うる星やつら2」等で大好きな監督、ゆうきまさみも「究極超人あーる」以来大好きな作家、この2組がタッグを組んだOVA(今はアーリーデイズと呼ぶらしい)は、コメディ、アクション、モンスターパニック、ホラー、ポリティカルスリラーと1話毎に赴きを変えながらどれもこれも素晴らしい完成度で、今見ても全く色褪せない傑作、その流れを汲み、満を持して公開された劇場版である本作は期待を超える素晴らしい作品でした。

オープニングからいきなり始まる興奮のレイバー戦、そのカッコよさは何度みても痺れる、そしてタイトルが現れるまでの一連のシーンでだけで、公開時に観に行った時劇場で「これは絶対に面白い!」と確信した事を覚えている。

多発するレイバー暴走事件、謎を探るうちに隊員達がたどり着く恐るべき真相、首都壊滅の危機に立ち向かう特車ニ課の孤立無援の戦い、とにかく全編無駄のない98分間!

一説では、「踊る大捜査線」他様々な映画の元ネタとなったともいわれる、個性的で魅力的なキャラクターの数々、警察組織内の現場と上層部との確執、それらが織りなす群像劇、コミカルとシリアス、そしてアクションの絶妙なバランス、クライマックスの興奮、ラストの感動、LDもDVDも買ったし今まで幾度となく見てきたが、やはり大画面、大音響、そして初体験の4DXで見る本作は最高でした。

もちろん本作だけ見ても十分楽しめますが、やはり世界観や登場キャラクターの個性を知ってから見た方がより面白く感じると思うので、まだ未見の方は初期OVAシリーズの1話〜7話を見てからの鑑賞をオススメしたい。

最高な一本、そして最高の夜でした、
再上映決めてくれたどなたかに、心から感謝!
もし地元で公開されたらもう一回見に行きたいです。

"災いなるかなバビロン。その諸々の神の像は砕けて地に伏したり
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