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十二人の怒れる男のH4Y4T0のレビュー・感想・評価

十二人の怒れる男(1957年製作の映画)
3.9
シドニー・ルメット監督作品鑑賞4作目。
同タイトルの映画『12人の怒れる男』のリメイクでもリブートでもなければ、元祖にあたるオリジナル版。
厳密に言えば、1954年製作のテレビドラマ版に監督が影響を受けて製作した映画。

父親殺しの罪に問われた少年の裁判にて、12人の陪審員が票決に達するまでの議論の様子を描いた法廷サスペンス。
流石は密室劇の金字塔、結末がわかっていても面白い。
白熱する心理戦、各々の陪審員に感情移入する隙が一切見当たらない。
ロシア版に比べるとかなりコンパクトな内容に収まっていたが、少ない玉数でよくぞここまで想像力を掻き立てられるものだ。

とても低予算・短期間で製作された作品とは思えないほどの完成度の高さに感服。
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