谷口

花火降る夏の谷口のレビュー・感想・評価

花火降る夏(1998年製作の映画)
4.0
ただ青いだけじゃなくて随所に織り込まれる乾いた暴力と笑いがそのまま北野武っぽくて良かった。穴の空いた頬。とにかくテンポの良い銀行強盗や、二階建てバスから落とされる女学生、人民解放軍の進駐パレードでの緊張感、ラストで見せつけてくる『黒い罠』ばりの長回しが最高。乗り物の使い方もすごくかっこよかった。打ち上がる花火と、それを見る人びと、それをまた観る私たちという関係が生まれるからこそ映画に出てくる花火はうつくしい?
谷口

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