ゆうがお

鬼畜のゆうがおのレビュー・感想・評価

鬼畜(1978年製作の映画)
3.5
再観賞。
感情移入出来る登場人物がいないのは解っていたはずなのに、ただただ疲れた。
父親が旅先で自らの生い立ちを語るシーンは泣けたが、愛情を知らずに育った事は鬼畜の所業の言い訳にはならない。愛人を囲うことから始まり、この父親の短絡的行動は目に余る。
子供達は実母に捨てられはしたが、それまでは母親らしい愛情も受け、きょうだい愛も育んで来たのではないか。時既に遅しだが父親を庇う(非難)(失望)姿を目にし正に《負うた子に教えられ…》やっと人間らしい心を見つけたのかもしれない。