紅茶

ガッジョ・ディーロの紅茶のレビュー・感想・評価

ガッジョ・ディーロ(1997年製作の映画)
3.9
トニー・ガトリフ作品を初鑑賞。「愚かな余所者」という意を表すガッジョ・ディーロ。ロマ族の生活とそこに根付く音楽に心動かされるフランス人の若者は見事に環境に溶け込んでいる。父親の遺したテープを頼りにその音楽の手掛かりを見つけ出そうというモチベーションを持っているくらいだ。本作の舞台になっているであろうルーマニア。未だに政府のロマ族に対する見解は変わっていないのだろうか。国の恥部を晒し、僅かに残るユートピアを魅せようと、ロマ族の血を引く監督のその意志が漲る。
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