TsubasaYamamoto

幸せの行方...のTsubasaYamamotoのネタバレレビュー・内容・結末

幸せの行方...(2010年製作の映画)
3.3

このレビューはネタバレを含みます

実在の不動産王ロバート・ダーストをモデルとして、未解決事件を基にした映画。

ゴズリングのミステリアスな風貌が、哀愁より精神異常側に際立ったハラハラものでしたが、今回はよくブサイクとうたわれるキルスティン・ダンストがよかったです。中絶を期にどんどん病んでいき煙草の本数が増え、目が死んでいく。それでも暴力があっても結局帰って来てと言われて帰ってしまうし、よくわからない行動に出る夫を慰めて愛を確かめようとするシャワーシーンなんて本当に切なかった。電話のシーンも胸が締め付けられました。
犬のスカーフを見つけたときのシーンは声のない表情に魅せられました。
あとトラウマをうまく描いてました、消し去ったはずの母親の存在だけど、父親に会うときには母親の写真を手にしていて、仕返しのように父親にトランクを見るように仕向けたシーンはゾッとします。
愛のある子育て、大事。。。

そこまで特記するような映像演出的な部分はそこまでなく、普通にサスペンススリラーとして楽しむ映画でしたが、この映画公開を機に、ドキュメンタリーを撮ることになり、収録中、休憩時マイク入れっぱなしでトイレで殺人を告白しちゃったことで逮捕に繋がったというのだから、この映画をつくったことでの意義はすごくありましたね。。